つれづれ日記

一般的に、カニが良く食べられるのは冬です。特に、年末年始の需要は最も多く、カニの産地では11月から年末にかけて大量に漁獲量を増やします。

では、カニの旬は冬だけなのかというと、実は、そうではないのです。かにの種類と、どこで獲れるかによって大きく異なるのです。
　
漁獲解禁日の都合もありますが、大半のカニは、10月〜3月に漁獲されていますが、北海道の場合は、少し違います。

北海道の漁獲は主に3月〜8月ですので、全く漁獲のシーズンが異なります。このため、この時期がかにのシーズンだと、一概に決めることはできず、一年中楽しめる食材なのです。

ただし、一年中獲れるから味が美味しい特定の旬はないかと言うと、そうではありません。
カニの味が美味しいのは産卵期（4月以降）の前、やはり晩冬〜初春にかけて味が一番いいとされています。

その理由は、冬になると寒さに備えてカニの身がしまり、俗に言う「身が詰まった状態になる」からです。

これは、魚が冬になると寒さに備えて脂がのって美味しいというのと同じ理屈です。産卵期になると、卵に栄養価がまわるため、身の味が落ちるのです。
　
このように考えると、カニの旬を味わいたいなら、カニの種類と獲れる場所や時期を見極めて食べなければいけません。時期と場所によって、カニは味が大きく異なるわけですから。

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