つれづれ日記

阪神・淡路大震災では、建物の中でけがをした人の約46%が家具の転倒や落下によるものだったそうです。すなわち、家具をしっかりと固定しておけば、震災時のけがをかなり防ぐことができるのです。

家具の転倒防止グッズには大きく分けて次の4タイプがあります。

強度の強い順からいうと、Ｌ型金具、ベルト式器具、ポール式器具、ストッパー式器具です。

行政で推奨しているのは、強度が一番高いＬ型金具ですが、ビスで金具と壁を固定しなければならないため、壁側に穴を開けられない賃貸住宅には向きませんし、持ち家でも、壁の素材は石膏ボードのめた、そのままではビスが効きません。

このため、木の横板を新たに壁側に設置しなければＬ型金具を固定することができないため、工務店などに依頼せざるを得ず、費用や手間がかかります。

その対策として、「合わせ技」と呼はれる方法があります。

家具の底面にマット式ストッパー器具を設置して踏ん張った状態にした上で、家具と天井の隙間を、のポール式器具で突っ張るという、2つの対策を同時に実施することによって、Ｌ型金具に匹敵する強度を出すことができ、賃貸住宅でも持ち家でも実施が可能です。

また、ポール式器具の代わりに、ダンボール箱を家具と天井との間に詰め込み、隙間が残る場合は新聞紙などで埋めます。

そして、ストッパー式器具の代わりに新聞紙などを折り畳んで敷き、家具を壁側に少し傾斜させれば、ほとんどお金を掛けずに強度の高い家具の転倒防止対策ができます。

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